王が寂しがるか、は、ともかく…[一度謁見したきりだが、正直、少女の言うような意味で寂しがるタイプには見えなかった、とは、やっぱり口にはしなかった]犯人が何を考えているのかは、確かに判らぬな。それが判れば…ふむ。[思案を巡らせる風に口元に手を当てた]力を欲する理由がある者が、犯人、とも言えるか。[呟きは、独り言にしては大きかったかもしれない]