[伝わる声に、先ほどの無防備な様子を見た時と同様の、頭痛を感じて額に手を]直接、場を見たわけではないけれど。……先ほど、君の気が不自然に揺らぐのを感じた。あわせて、皇竜の力の揺らめきも。二つが同時に揺らぐという事は、刻印に他者の接触があったか、おきかけたかのいずれかしか、俺は知らん。……とにかく、気をつけて。君の力は、大きいのだから。[ため息まじりの言葉を届ける刹那、右の瞳が紫に染まった事に、店主と同族以外に気づく者ははたしていただろうか]