[歌への感想には、何も言わない。
いや、言えない、と言うべきか。
ただ、『約束』に嬉しげな声を上げるカルメンに、ああ、と頷いて。
水を流すために一端、外へ出る]
あー……ま、いいか。
聞かれたら、ほんとの事言えばいいし。
[歌いたくないのは、あの歌だけ。
それだけの事なのだが。
ともあれ川の神への祈りを呟きながら水を流し、ふと、蓮の方を見やる。
白の花弁は、ゆっくりとその色を変えてゆくところだった]
……はあ。描いてるヒマがねぇ……。
[そんなぼやきをもらしつつ、中へと戻る。
途中、エーリッヒとすれ違ったなら、ども、と短く礼を。
起きれるようになったんだな、と。感じたのは、それだけ。
それ以上は考えまいとしている、とも言うが]