─中央公園─信用ないっつーか。お前も、いいとこ特異存在なんだよ。だから、目立つってぇのを覚えとけ。[笑う声に、呆れたような口調で言って。気をつける、との言葉にああ、と頷く。姿が解け、影が広がる様子に僅か目を細めると、それきり目を逸らし]……っとに。いつまでも手間かけさせやがる。[こんな呟きをもらしながら歩き出す。口元には、微かな笑みが浮かんでいたけれど。それを、誰かに気取らせる事なく──黒衣の姿はやがて、雑踏の向こうへ*消えた*]