あらん?……へーぇ。[無言の相手を暫し、まじまじと見詰めて。口許に指を当てて、なにやら閃いたようににまりと笑う。そのままもう一度地面を蹴って、背を向け去ろうとする彼を飛び越え、その目の前に立った。くるりと振り向いて、下から上目遣いに見上げる]ふふん、なかなかいい男じゃないの。……ねぇおにいさん、アタシとちょっと遊んでかない?[場所が場所なら別の意味で捉えられかねない台詞を、満面の笑みと共に告げながら。背後に隠した手には、既に数本のナイフが握られていたりするのだが]