[此方が小さな光の弾ならば、向かい来るのは大きな熱の波。
中央を撃ち貫けるだろうかと思考に過ぎった不安は現実となる]
[押し留められた光は熱を抜けようと力を更に内に溜める。
それが、弾の許容量を超えるのはすぐの事だった。
熱波に阻害され僅か押し戻された光は、その場で閃光を撒き散らし弾け飛ぶ。
周囲に吹き散る魔力による圧力で熱波自体の力を軽減したけれど、光は所詮一瞬のもの。
瞬きの内に消える其れでは押し切るまでは至らない。だから]
うわ、ッ !
[陽炎が押し寄せる。緑の髪を強く揺らし、押し包んで。
弾き飛ばされるようにその身は後方へと転がされた*]