― 狭間 ―ラ、イさんに、逢えたから。[何処か惑ったような声>>472に応えながらも。彼の死を前にして、嬉しい、と過ぎった感情に顔を下げとした、けれど。]……、[それより先、頬へ触れる柔さに視線は天鵞絨へと。その感触に真っ先に思い出したのは、己が躯を悼んでくれた彼の指。――そして、これまでに見て来た、彼の姿。]…、辛かった…?