[語られる言葉を静かに聞いて。それから、は、と一つ息を吐く]……なんか、特別なものがあるから。なんか、できるわけじゃない。[呟いて、右手をぐ、と握り締める]……護る力があったって、結局、使い切れずに何人も死なせた、し。[いくつもの真紅。もう少し早く向き合えれば、護れたものもあったかも知れないのに、と。それも、小さな悔恨のひとつ]……んで、さ。それだけ色々やって。護りたかったもの……って。何なんだ?