[通りから二人が姿を消した。道端だったからすぐには気付かれなかったけれど、あれ、そこにいた子たちはどこにいったと、話にのぼるのはさほど時間を置いたわけじゃない。ミケルが書いた単色の木苺が、道端には落ちていた。二人とも消えたのだ、というのは、すぐに気付かれた。幾人もの雪花が消え、その命を吸った天上青は、確かに、咲いた。]( ら ゃ )