─中庭・屋台村の隅─[ありがとうと、良かったと。繰り返すように言うイレーネを愛しく思う。幼馴染二人の友人でもある少女。幼馴染と一緒に居る所を見かける度に、知らず惹かれて行ったのだ。自分の想いを理解し、相手に告げることが出来て、自分も本当に良かったと心で思った]……何か安心したらまた眠くなって来た……。[抱きしめて居た腕が急に緩む。右手で今にも落ちそうな瞼をごしごし擦った]