[問う声>>468に返すのは、否定を含んだ首の振り。
緩いそれは肌に添えられる手を外すには程遠いもの。
僕が紡いだ感謝に、オリガからの感謝が返って。
彼女が抱いた悲しみが紡がれる。
ないていたのは僕だけではなかった。
オリガもまた、僕を気にしてくれていたのだと。
それを知り、心がまた軽くなる]
───…… っ …──
[僕の右手に添えられていたオリガの左手が、僅かに右頬を滑り首の後ろへと。
引き寄せる力に抗わず居ると、その辿り着く先>>469にほんの少しだけ息を呑んだ。
そうして紡がれる、僕を包むような言葉。
態勢を気にする間も無く、包まれた優しさに僕は一度大きく息を吸い込んだ]