─中庭・屋台村の隅─[今すぐ倒れて寝てしまうと言うことは無いが、睡魔に負けそうになっているのは見て取れることだろう]んー……戻る、か。傍に居てくれるのは、嬉しい。[イレーネの言葉に眠そうながらも嬉しげに微笑んだ。伸ばされた腕に支えられながら、先程まで座っていた樹の根元まで戻って来る。足から力が抜けたかのように、樹に凭れて座り込んだ]