……あー……。[蒼き夜天にかかる銀は、今は幾分、欠けていた、けれど]……きれーだ、な。[その煌めきは──やっぱり、やさしいものに思えて。そのひかりに導かれるように、銀の獣は、奥へ、奥へと進んで行く。一度も振り返る事はなく。黒き木々の織り成す闇の、その先へと踏み込んで……。 ────それっきり。**]