─ テレーズ宅前 ─
…ま、そりゃそうだな。
メリルが作る器や装具には俺の色が残ってる。
クレイグの本の表紙にも、サリィのレシピにも、
ミレイユが織り始めた布にも少しは乗っただろうし、
エトの店にもまだ暫くは残ってる。
…折角なら、本当に俺だけの、新しい色を遺したかったけどな。
[色、其の物なら幾つかできていた。
まだまだ色落ちや諸々の確認段階で、手法は全て頭の中限り。
少しだけ残念な声音を残して]
[きっぱりとした言葉>>479に少し瞬いた後で、笑う]
やー、勝てる気しねぇなー。
メリルを勝ち取るにゃ本人が最強最大の壁なんだもんな。
ま、こうなってなければぶつかっても良かったんだけどなー。