技術は素晴らしいと思いますよ。
使い手が相応の力を持っていなければ、宝の持ち腐れでしょうけれどね!
[返答と共に放った一閃は狼の前足を捉え。けれど続いた声によりその形が再び変ずる。頭の横をすり抜けようとする鳩を避けようとして、広がった翼が左眼に当たった]
っ…。
…拙いですね、しばらくは使えませんか。
それにしても…あといくつ形を持ち得るのでしょうかねぇ。
[残る右眼で宙を舞った鳩を見やり、懐からリボルバー型の魔導銃を取り出す。遠近感の取れぬ片目ではあったが、舞う鳩の翼を狙い一発、二発と魔力の弾を撃ち放った]