──早朝・自室──[全て終わった。これで、もう自由になった。だから、もう行ってしまっただろうと思っていた。でも、もしかしたら。最後に来てくれるような気がして、待っていた。そして空が白み、夜が明けかけた頃。彼はやってきた。]『…今思うと…碌な生活してないな』[そうぼやくゼルの姿に、苦笑をもらす。確かに、初めて会った頃のゼルは、ろくでもなかった気もするから。]