―廃墟―[ぼんやりと空色を開く。重たげな雲が映り込んだ]……負けちゃったー。[どれだけ気を失っていたのだろう。まだ全身がだるくて。動こうとすれば痛みが走る]あーあ。困ったなー。[平板な声で呟く。起き上がろうともしないまま、ぼーっと空を見上げていた]