―ωが撃たれた直後―
[ロザリーと呼ばれる、女性とよく似た姿になっていたαはとても残念そうにその様子を見ていた]
「あーあ、ωもやられちゃったんだね…」
[自分から離れて、ノブだったアメーバ状のものに近寄っていく。
自分は決断を下した息子の傍により、手を伸ばすことはしない。自分の手は決してそちらに触れることはないから]
お疲れ、オーフ。
まだ、メッセージには気づいていないみたいだな。
まぁ、そのうち気づくだろう。
[エリカが息子を慰める様子に、敬礼をして静かに笑みを浮かべる]
さっきからロザリーに呼ばれているからな、だから俺はもう行くぞ。
[船の外壁を抜けるようにして、その姿は消えていき、向かう先はきっと愛する妻の待つ場所へ]