今は白燐が本業ですからね。白燐光ならこういうこともできるかと思って。[強い光を放った蟲は既にその場には居ない。作りたかったのは一瞬の隙]白燐、奏甲を。[続いて生み出された蟲は十数。男の周囲を巡り、その燐粉にて彼自身の身体が僅かに光を帯びる][足元に奔る炎は跳躍して回避を試みるが、炎の先に右足を僅か舐められ、じりと焼けた痕が残る]