― →広間 ―
[さすがに外の風は冷たく、すぐに中に入る。
ふっと息を吐いて、それから、温かい飲み物でもいれようかと再び厨房の方へと向かう。
自衛団長がはいってきたのはそのすぐ後か。
振り返るが、あまり気にせずそちらへ向かい、カウンターのそばで話している二人へと視線を向ける]
「祝福」?
[クレメンスへと疑問の声を投げてから、ヴィリーへと視線を向けて]
あ、そういえば名前うかがっても?
僕はゲルダ・エーベルヴァインというんですけれど。
[もしかしたらエルゼリート宛の手紙の差出人で、見たことがあるのかもしれないが、そんなこと知る由もない]