ぷはぁっ![吹っ飛ばされた赤色が、浅瀬から顔を上げる。 ぶるぶると頭を振り目を開ければ、尚も眼前には白い巨体があった。 何人かが攻撃を仕掛けた甲斐あって、その身にはいくつもの傷が刻まれ、随分と弱っているように見える。 しかしその10本の脚はまだ、抵抗の意思を見せていた] しぶといやつだなー。[全身から雫を垂らしつつ立ち上がる。 ずぶ濡れになりつつも、闘志と不敵な笑みが消えることはない] これほどの強敵ならば――こちらも全力をもって応えねばなるまい!