―西館・実技実習室―
はあ……。
[ため息一つついて、ペンをころり、とノートの上へ転がす。
ふわふわ騒動が一応の決着を見てから数日。
提出するように、と言われたレポートの作成は遅々として進まない。
……大した事やってなかったんで、書く事ない、とも言うのだが、それはさておき]
やんなるなあ、もう。
[吐き出されるのは、色々な事に対する憂鬱を込めたため息。
「色々」に相当するのは、尾ひれつきまくりの噂とか、今の自分の状態とか。他にも色々あるのだが]
「……考え過ぎだろう、盟約者」
[その様子に、真紅の龍が突っ込み一つ。
いや、一応自分でもそれはわかっているのだが]