―回想・台所―あ、トマト。久しぶりに見たな。これでスープ作ろうか。[コトコトと煮始める。橙色の根菜以外の野菜をあれこれ入れて、刻んだハムも入れて]…闇の者を探す。そう、視える者は探すのが定め。外れることは許されない。[遠ざけるだけで終わることがないのは何度も教え込まれてきた]闇は恐れられるべきである。光によって祓われるために。[言いながら眉を寄せた。鍋を乱暴に掻き回す]