[自称か弱い乙女である身の上には、場の崩壊の原理も、彼らの行動もいまいちよく理解してはいなかった。
ただ―――敬愛して止まない人が助かったのだと知ると、ほっとしたように息をこぼした。
ふと、実際の天候はどうであれ、何となしに空が晴れたような、そんな感じを覚えて天を仰いだ。
色々と、この先すべきことはあるのだろうが、
終わったんだ。そんな風に思う。
感動なりで感情なりが整えられ、やや晴れやかになっていた気持ちは。
なんか出てきた金髪の存在によって一気にかき消された。
―――迷う必要は無かった。
反射の如く 突進。]