[ともあれ、これ以上はレポートも進まない、とノートやペンを片付け、実習室を出る。西館の中では、さほど騒がれる事はないのだが。そこを出れば、現状ではある意味人外魔境――いや、自分も亜人種だけど]……よし、っと、大丈夫かな。[近場に警戒対象がいない事を確かめ、寮に向けて走り出す。……が、さして行かずに噂好きの乙女たちに遭遇し、方向転換を強いられるのは、*お約束*]