─ 事件後・自宅 ─[意識が途切れる以前と今が繋がぬまま。ぼんやりとしていた感覚は、すぐ傍の人の気配に気づくまでも、僅かな時間を要していた]……っ。[耳元に落ちる囁き>>501に、翠が瞬く。ゆるり、視線を動かせば、目に入るのは、見知った赤]……ミリィ? 俺……は。あれから……何が、どう、なって?[口をつくのは、散漫な疑問。異様な気だるさは、長く意識を失っていたから、とは気づくよしもなく]…………生きてる…………?[確かめるように呟いたのは、そんな言葉]