[ふ、と口元が笑みを模る。今は何にも遮られていない濃茶が弧を描いた]攻撃の前には自己強化。それを実行しただけのことですよ。[上げた身体能力で迫る炎は右へ避けて。次いで相手へ向けるは陶器を持つ右]ファンガス、[呼び声に右の甲が煌きを浮かび上げる。ゆるゆると集う煌きの胞子はやがて鮮やかな赤の茸を生んだ]――シューティング。[ふわりと浮いた茸は一瞬の滞空の後、真直ぐに腹部を狙って空中を駆けた]