[息を吐き出すような音色が聞こえる。
はっと我に返り、サーシャ>>505の動きに応じるように手を緩めた。
向けられた思いと言葉を受け止めるように微笑んで視線を重ねる。
涙のあとを痛々しく思うのは泣く苦しみを知っているからだが
その右目に宿る柔らかな光にオリガの心もまたあたたかくなる]
少しでもサーシャさんの支えになれたなら、嬉しい。
[視線重ねたまま紡げば背に感じる力がある]
――…あ。
[驚いたような声が漏れてオリガの身体は彼の胸へと引き寄せられる。
手はすると滑り落ちるようにして彼の双肩から胸元へと落ちて]
……ぇ、と、……サーシャ、さん?
[見上げるように視線持ち上げ問う響きを向けた]