─ 宿屋/ミハエルの部屋 ─
全然構わないさ、寧ろお招き頂いて嬉しかった位なのだよ
[促されるままに椅子へと腰を落ちつける。椅子も新しい物なのか座り心地が良く感じたのか、娘は少し嬉しそうにしていて。ミハエルも腰を落ちつけたところで要件を聞こうと視線を交え。]
誰を信じるか…うん、そのお話なのかい?
[ことりと小首を傾ぎながら問う言の葉は彼を察し、誰かを信じようと語る様子に何処か安堵の様な物を覚えて。]
―――…好かった、そう想える様になれたのだね
……と、僕をなのかい?
[明確に信じると云われてはたと瞬く。心境の変化を其の時はつかめず訊ねる態。]