[何か言われても特に返す言葉は無く。繰り出した突きは容易に躱され。少女が不安定なはずの槍を足場として更に跳躍するのを見やる。直後、降り注いで来る火の粉が見え、槍を引き戻しながら左手を天へと翳した]
……La verja……Abra……Venga……
…Agua……Una película…
[呪を紡ぎ展開するは薄い水の膜。異界より呼び出したそれにより火の粉を防ぐ。水の膜は火の粉を防ぐ度にその存在を希薄にしていき。バレンは膜が全て消えてしまう前に突き破るように上方へと跳躍した。未だ到達していなかった火の粉が肌や長い髪の先を焦がしたが、構うことは無い]
……La verja……Abra……Venga……
…More……Trueno……
[再び呪を紡ぎ、次に呼び出すは煌めく雷光。槍の先にそれを宿らせ、横に薙ぐことで雷撃を射出する]