ね…ゼル。エーリッヒさん、診て差し上げた方が良いんじゃないかしら。[少し離れたところから見える彼の様子はわからないけれど、白猫の鳴き声はどこか不安げで。同じように不安げな表情を浮かべ、ゼルを見た。団長の訃報には他人である自分ですら発作がおきかけた、近親者である彼のショックはいかばかりだろうと。]