僕への協力、なのかい?
でも、お爺ちゃんみたいな権限は僕、持ってないんだ
だから騒動の鎮静化や自衛団を率いる事は出来ないと思う
[人の証となる証明の其れを賜ったと。娘は唯、聖痕を与えられただけに過ぎず。人狼の知識と手段は、おとぎ話以上の事は知らない。]
でも…有難う、ミハエルは優しいのだね
手伝って言って呉れるだけでも嬉しいよ
…僕は一人じゃないんだなって感じれるから
[ふうわりと微笑み嬉しそうに眸を細めた。本題と云われ何事かと娘は言葉を待つ。]
…ゼルギウスさんが人狼かどうかを見分けられるんだね
―――ン、確かに、おいそれとは云えない事
…僕は君の言葉を信じるのだよ
本人への確認、機会が有ればにしようと思う
イレーネさんの事もあるからさ、僕が直接聞くのは拙いし
[どちらにせよ夫婦双方に影響を及ぼしてしまいそうで。特にイレーネが未だ知らないようなら、妻である彼女に不安を与えて仕舞わないか、という想いもあり、慎重に行くべきだと娘は想った。]