―階段―[――ぴしり。最後の人狼が地に伏した頃、階段で微かな、微かな音がした]……、[その階段に腰掛けた死人は、相変わらず怨差を紡ぎ続けていたが。彼の後頭部には大きな空洞がある。死した時に付けられた傷と同じ場所。そこから小さな罅が入り、少しずつ、全体に広がり始めていた]