……ああ。
[繰り返される事で、一つ、積み重なる実感。
は、と零れ落ちるのは安堵の息]
そ……だな。今は、動くに動けそうにないし。
[後で話すから、と療養を促す言葉に間を開けて頷く。
少しずつ記憶が繋がれば、自分たちが無事でいる理由に疑問は浮かぶけれど、今は]
なんにせよ……無事で、よかった、よ。
あれだけ、格好つけといて、挙句死なれてたら……立場、なさすぎるから、な。
[口にするのは冗談めかした言葉。
心の翳りにまで、意識は及んではいないが。
今は少しでも、不安を払えるように、とそんな思いかにのもの]