―中央公園―そんなにめだつのかなあ。まあ、いいや。[成熟にはまだ程遠い白き影はひとりごち。桜木の上に漂いながら、去りゆく黒衣の後姿を見送った] たえなるねいろ。 たましいのおと。 ひびくあいだはここにいるよ。 律はその音色をあいしてるから――[枝抜ける風に消えてゆくのは、名乗ったことなき*己の名*]