『……そう、だな。 これで、自分から死んだら……それこそ、理不尽な運命に負けた事になるし。 それは、選べない、よな……』[無意識下の願いまでは悟れない、けれど。言葉として示されたもの、それは近い思いを抱くから]『ん、ああ……まだ、咲いてる。 咲いて、俺を、待っててくれる。 だから……散らさないし、散らさせない』[それが困難を伴うのは、承知の上で。けれど、風のコエには以前と同じく、迷いの翳りはなく]『……諦めない、さ』[紡がれる願いを、真っ直ぐに受け止めていた]