どっちで呼ばれても……ね。
[祖母は、僕を僕として見ていなかったのだろうが]
[そうだね、と曖昧に答えて、続いて返された彼女の言葉には、否定をしたかったけれど、それを自分がするのは酷く滑稽な気がして、口に出せなかった。
カップを更に傾ける。
去っていくブリジットに、声をかけることはしなかった]
……そう言えば。
[窓の方へと視線をやる。陽のひかりが照らす。
空になった器を、卓上に置いた]
アーくんって、マテウスさんたちと、何しに行ったの?
[監視なのだろう、戻って来たかと思えば、じっとこちらを見ているリューディアへと問いかけた。……ザフィーアの視線もあるから、妙にやり辛い。
答えがどうであれ、そう、と呟いて、しばらく外を*見つめていた*]