[そんなこんなで果樹園でアウアウしていたら。
寮から学院方面へ向かう乙女の集団を地の精霊が発見。
急いで樹の裏に回って息を殺してやり過ごす。
この地に根付いた精霊は割とカヤに協力的なのだ]
………行った、かな。
[樹の陰から恐る恐る顔を出して、去っていった方角を伺う。
と、急に上がる歓声と追いかけていく足音達。
こちらとは逆方向のそれに、ちょっと悩んで帽子を取って]
……ゲルダ?
あー、ぅん。…そっか。
[水を被った勢いで頭が冷えて、根元に腰を下ろしてぺたん。
元の帽子が返ってきてもなんとなく被り続けてるもう一つ、
それを胸に抱きしめるようにして膝を抱えて丸くなる。
デリケートで敏感で、感情的な兎耳は風にユラユラ*揺れていた*]