あ、プリン。
[他の人が食べているのを見て、暖炉の前に放置されていた自分の分を確保した。温まっていたけれど、一口口に入れれば甘味は甘味として感じられる。
食べながら、それでもユリアンから一生懸命目を離さないようにする。黒はその間、広間の空いた椅子の背に止まり、こちらもじっと見ていた。]
・・・・・ん?
あれ、そういえばなんでだろう。
[問われた言葉に暫し、考える素振りを見せる。]
たしか、シスターさんは埋葬って・・・・
[思い出した単語を呟く。
何かに思い至ったか小さく眼を見開いて、そこから先は続かない。黙って、プリンの容器に視線を*落とした。*]