─ その後の話 ─
[『蝕』を切欠に始まった色々が落ち着いて、村の様子が大分変ったころ]
……なー、じっちゃん。
[村のあちらこちらに新たに築かれた睡蓮の泉。
そこに咲く花の世話は、薬草以外の植物にも詳しい薬師とその孫が中心になって行われていた。
勿論、村の皆にも世話の仕方は教えて、皆で睡蓮を見守り、同時に睡蓮に宿り村を見守る者たちとのつながりを築く事も同時に行ってはいるのだが]
……あのさ。
ひとつ、聞いてもいいか?
[問いかけに返るのは、なんじゃ? という訝しげな声。
それに、一つ深呼吸をして、肩の相棒を撫でて]