[奇妙な縁は記憶の隅に刻まれて。この場ではそれだけ。
いつの日か、真実へと繋がることがあるかは知る由無く]
『そういうことだ。
……こうして話すまでは、意識していなかったが』
[安堵したかのような吐息>>509が届き、同じように、フ、と息を抜いた。重い気配が少しだけ緩む。
風の影響を受けたようだと、僅かながら笑むような気配が混じった]
『……好い覚悟だ』
[ゆっくりと開いた瞼の下、金の瞳が光を帯びる]
『ヴィント。花と共にゆく風。
私も最期までそれを信じて、いこう』
[邂逅の最後、浮かんだ笑みは蒼い風にも届いただろうか**]