―階段―[声。――声が聞こえる。>>525立ち上がるのに失敗し、かくりと膝をついた。本当に、まるで逃げるようだった。]……、 ――わたし[駄目だ。思い出すな。警鐘を鳴らすのは恐らく自分自身。あの時、自分の荷物を壊したのも]違う、違うの。…治すのよ。外に行かないと。いかないと……