んー……上手く、言えねぇんだけど。……今までは、知らないフリしてた。それで、いいと思ってた。でも。[ここで一度、言葉を切って]……クレムが、さ。今まで避けてたものに……自分の親父さんに向き合うって、聞いた時。俺も、逃げてたらダメだって、そう思ったんだ。あいつが頑張ってんのに、俺がやんないの、ダメだって。[だから知りたいんだ、と。真摯な思い込めて、訴える。祖父は大げさなため息を一つついて、それから。少しだけ寂しそうに、でも、どこか嬉しそうに笑った]