「……逃げてたらダメ、か。 一丁前の事を言うようになりおって」[その笑みから続くのは、こんな言葉。同時、頭の上に手がぽふりと乗る]って、なんだよそれ……いつまでも、子供扱いすんなよなっ。[ややむっとした口調で反論すると、頭の上から手が離れた。変わらぬ表情のまま、泉の辺に腰を下ろした祖父に座れと促され、その隣に座る。しばしの空白を経て、始まるのは昔話。遠い地で散った父と、泉に沈んだ母の物語>>3:+7と、それが告げられなかった理由]