─三階・展望室─……ん。[ふ、と視線が森の方へと向く。視界を掠めたのは、月の玉座周辺で瞬く金色の光]……あれは……王、か?[小さく呟いていると、光は集い、輪になって薔薇色の空へと一度、消える]なんで、こういう時だけ、仕事早いかなぁ。[舌打ち一つ。この場にいては、変化に対処できぬかと]……ま、ちょっと高いけど、何とかなるだろ。[言いながら、窓を開いて。そのまま下へと跳んで、降りた]