(アナスタシア。 あの時のあなたは何を思っていたのでしょうね)[一閃が翻り、己の胸から紅が散る。ゆっくりと倒れるに合わせ、視界も天を仰ぎながら笑み浮かべていた女主人の事を思う。きっと、今の自分も彼女と同じ笑みを浮かべているのだろう](やっと、私も───堕ちて、いける)[同じ『ゲーム』を共にした者達と、同じ所かどうかは解らないけれど。自らに終わり齎してくれた事への感謝と、後を託すしか出来ない懺悔とを胸に抱き。古き駒は、新たな『ゲーム』の盤から転げ落ちた]