>>521ちまオト殿
[瞬き、首を傾げながらも、避ける様子はなくて。
踝までも在る長さの髪に、この頃からであられたかと目を細める。
ぱさと空を打つ翼に瞬く小鳥を指先で宥め、恐る恐る伸ばされる手を見やる。
小さな手に刻まれし呪印に、僅かに痛み感じたよに眉を落とし。
それでも、歌を途切れさせぬまま、伸ばされた手をそうと掬うよに動かして]
――…、――…、……
[白い手の中に包まれたよな、小さな手。
それに左手の指に乗る小鳥を近づけて、胸の下辺りに触れさせる。
小鳥はまん丸の目で手を見比べた後、止まり木の手と近しい力を感じたか、ぴょんと小さな掌に飛び移った]