─広場・噴水傍─
まぁあの事件が終わった後だからな。
相当無茶してたらしいじゃねぇか。
ぜーんぶ見てたぜ。
あとそうやって言われるほどてめぇがサボってるってことだ。
[返る言葉にくつくつと笑いを漏らしながら言葉を紡いだ]
[相手が近くに腰掛けるのを隻眸で追いつつ]
[投げかけられる疑問に軽く片眉を跳ね上げた]
…祭りの取材もして帰らなきゃならなくなったんだよ。
専門外だっつっても聞きやしねぇ。
[僅かに不満げな声色]
[面倒くさいと言うのが顔にも現れていたか]
[けれどその表情も直ぐににやりとした笑みへと変わり]
──で、いつから俺のことを『にーさん』と呼ぶようになったんだ?
前は皮肉も込めて『おっさん』だったろう。