あらん、避けられちゃったかぁ。
……んぅ?
[上空で水の膜を見つめながら、のんびりと呟く。
火の珠を作ろうと手を翻した刹那、まだ火の粉の降る中向かってくる相手に気がつく]
……ぅにゃん!
[生み出された煌きに眩しそうに瞬いた刹那。
射出された雷撃を、とっさに猫に戻ることで躱そうと試みるも、僅かに上に傾いていた左耳の横と長い尻尾の先を掠めていった。
軽く声を上げながらも、作りかけの拳大程の火の珠を猫パンチで突いて相手に仕向けつつ、地面に落下]
ふふー、今のはちょーっと痛かった。
雷まで出てくるなんて、びっくりしたなぁ。
[着地と同時に再び少女の姿を取る。
尻尾は見えないものの、左耳の先とその周辺の髪は僅かに焦げ、先程の雷撃の痕はしっかりと残されていた。
それでも次には未だ上空か、或いは地面に着地した相手を狙い、ナイフを2本飛ばす]