―宿屋内―[自分達の会話の一部が食堂にいたブリジットに聞こえていたとは知らず、彼女の声は何かが聞こえるな程度に、特にそのときは気にしていなかった]確かに、そんな死にたがりはそうそういないだろうな。[目を伏せ告げられる言葉には]殺さなきゃ…そうだな、自分だけじゃなくて大切な人も殺されるかもしれないしな。でも、その大切な人が人狼だったらって、それが不安なのも、あるな。[じっとアーベルのこと見上げて]誰かにされるくらいなら…か。[そういう考えもあるのだろうと、それでも自分は]